Adobe Analyticsのユニーク訪問者の定義

Adobe Analyticsのユニーク訪問者の定義

「ユニーク訪問者数」はサイトを閲覧した人数を表す指標です。
日本では「ユニークユーザー数」、略して「UU」と呼ばれることもありますが、Adobe Analyticsではビジネス視点の用語が好まれるため、「User」(ユーザー)ではなく「Visitor」(訪問者)という用語が使われてきました。

「ユニーク」(重複していない)という言葉が示すとおり、「ユニーク訪問者」は重複をカウントしません。
つまり、期間内に同一訪問者がウェブサイトに来訪した場合は、何度来訪しても「1人」としてカウントします。

英語では「Unique Visitors」と表記されます。一時は「実訪問者数」と表示されていたこともありましたが、意味が通じない誤訳だったので、「ユニーク訪問者数」へと改名されました。

ワークスペースで集計する場合

以前のSiteCatalyst時代から残っている(2024年には廃止予定)「レポート」機能では、「日別ユニーク訪問者」「週別ユニーク訪問者」「月別ユニーク訪問者」などと、ユニークを判定する期間が異なる指標が用意されていました。

2024年に廃止予定のReport&Analyticsの画面

今後の分析の中心となる「ワークスペース」では、指標は「ユニーク訪問者」に統一され、作成するレポートの設定によってユニーク訪問者が判定されるようになりました。

例えば、ディメンションに「日」を指定してユニーク訪問者を集計すると、各ディメンション項目に紐づく日別のユニーク訪問者が表示されます。ディメンションに「ページ」を設定したレポートの場合は、パネルで設定した日付の範囲で重複が排除されます。

ユニーク訪問者 | Adobe Analytics
ユニーク訪問者 ID の数。

Adobe Analytics 公式ヘルプ

「訪問者数」は実際は「ブラウザ数」

ユニーク訪問者数は、ブラウザごとに管理されるCookieに保存されたランダムの訪問者IDによって識別されます。
つまり、実際にはウェブブラウザを識別していることになるので、厳密には「ブラウザ数」といえます。

例えば、Aさんは自宅ではパソコンで、外出先ではタブレットで同じウェブサイトを見た場合、それぞれCookieが異なるので別の人としてカウントされます。

実際には1人の訪問者が2つのブラウザを使ってサイトを利用していますが、Adobe Analytics上ではブラウザの数がユニーク訪問者数としてカウントされます。

ログインが必須のサイトで会員IDを取得すると、デバイスやブラウザを超えた会員ID単位の正確な人数のカウントが可能です。この機能は、Audience ManagerやAdobe Experience Platformの登場により、強化され続けています。