Adobe Analyticsの発生件数とインスタンスとは

Adobe Analyticsの発生件数とインスタンスとは

Adobe Analyticsにおける「インスタンス」は、変数(ディメンション)に特定の値がセットされた回数を意味する指標です。 「発生件数」は英語ではOccurrencesと表記され、eVarのように後続のヒットで明示的に値がセットされなくてもサーバー側で値が持続する場合もカウントされる点が「インスタンス」と異なります。

訪問者がウェブサイトにアクセスし、ページが読み込まれたりリンクをクリックすると、変数(ディメンション)に値がセットされたデータ(HTTPリクエスト)がAdobe Analyticsサーバに送信されます。

その結果、Adobe Analyticsサーバー側で変数に値が記録される回数が「インスタンス」と「発生件数」です。

「発生件数」は、変数(ディメンション)毎にカウントされる指標です。例えばページを閲覧してもProp1に値がセットされなかった場合は、ページの発生件数は増えますが、Prop1の発生件数は増えません。

「発生件数」と「ページビュー数」の違い

「発生件数」と「ページビュー数」はどちらも回数を数える単位なので混同しがちです。ここでしっかりと理解しておきましょう。

  • 発生件数・・・変数に値がセットされた回数
  • ページビュー数・・・ページが計測された回数(リンクなどのクリック計測では増えない)
ページビュー数 | Adobe Analytics
ディメンション項目がAdobe Analyticsで設定または持続された回数。

「発生件数」は変数に値がセットされたデータが送信された時にだけカウントされ、eVarのように値がサーバー側で自動的に持続する場合はカウントされません。

変数が持続しない場合

ディメンションが「ページ」(pageName)の場合は「発生件数」と「ページビュー数」は同じ数になります。 pageName変数はページが読み込まれる度に値がセットされ、データが送信されてページビュー数がカウントされます。つまりpageNameという変数に値がセットされたデータが送信された回数が「発生件数」としてカウントされます。

例えば日付をディメンションにした場合、上の図のように「ページビュー数」と「発生件数」は必ずしも同じにはなりません。 ページビューは「サイトトップ」と「ダウンロードページ」閲覧時の2回カウントされますが、「日付」(変数)の発生件数は「サイトトップ」と「ダウンロード」の2ページの表示に加えて「ダウンロードクリック」の1回、合計3回の発生件数となります。

変数が持続する場合

変数が持続する場合は「発生件数」は下記のようにカウントされます。

例えば「eVar1」で「赤バナー」と「青バナー」のクリックを計測していると仮定します。eVar1の期限は訪問、配分は最新(最後)です。

  1. 「トップ」ページで赤バナーがクリックされた際にeVar1に「赤バナー」という値がセットされ、eVar1の発生件数が1回カウントされます。
    ページが読み込まれるとページビューが計測されるので、eVar1変数の「ページビュー数」も1回カウントされます。
  2. eVarの期限を訪問にしているので、訪問が続く間は、送信されるデータにeVar1の値が含まれていなくても、後続のページビューやリンク計測でeVar1に「赤バナー」という値がセットされ続けます。このように値が自動でセットされる場合は、「発生件数」はカウントされない仕様になっています。
    そのため、上図の「サマー特集」ページと「送料」ページでは発生件数はカウントされません。
    一方、ページが読み込まれる度に「eVar1」変数の「ページビュー数」は1回ずつカウントされます。
  3. 再び「トップ」ページに遷移し、今度は青バナーがクリックされたのでeVar1に「青バナー」がセットされます。
    変数に値がセットされたので、再び「発生件数」が1回カウントされます。ページが読み込まれたので、ページビュー数も1回カウントされます。
  4. 「サマー特集」ページでは変数が持続しているため「発生件数」はカウントされませんが、「ページビュー数」は1回カウントされます。

従って、eVar1をディメンションにしたレポートで「ページビュー数」と「発生件数」を指標にセットすると、下図のようになります。

「インスタンス」について

ディメンションと組み合わせて使う単体の指標「発生件数」に加えて、それぞれのディメンションに特化した発生件数の指標も自動で用意されています。

ワークスペースでレポートを作成する際、指標の選択肢の中に「eVar1のインスタンス」などがたくさん見つかります。これらは、それぞれのディメンションに特化した発生件数の指標です。

発生件数は、以前は「インスタンス」と呼ばれていました。「eVar3のインスタンス」などと「インスタンス」の表記が残っているのは、その名残です。区別するために意図的に表記を変えたようです。該当する変数に対しての「発生件数」だと考えてください。

インスタンス | Adobe Analytics
変数が設定された(持続的でない)ヒット数。