検索
リンクをクリックすることによって、リンク先のページにジャンプすることを「クリックスルー」と言います。
「検索」指標は訪問者がサイトに訪れる際に検索エンジンで検索したキーワードの検索結果画面からリンクをクリックして来訪したクリックスルーの回数をカウントします。
「検索エンジンで検索された回数」ではないのでご注意ください。
「検索」指標は「検索エンジンレポート」「検索キーワードレポート」でAdobeが推奨しているデフォルトの指標です。
「検索」の集計ロジック
「検索」指標は、クリックスルーの「インスタンス」を表します。つまり、変数に値がセットされる都度1ずつ増加することになります。
ただし、インスタンスは、変数が持続性を持っている場合は後続のヒットで値がセットされてもカウントをしない仕様になっているので
同じ値が連続して変数セットされてもカウントはされません。 参考:インスタンス
上の例では、訪問者が「中古バス」というキーワードでウェブサイトに来訪しました。
- このとき「検索キーワード」に「中古バス」というキーワードがセットされて「検索」が1回カウントされます。
また、ページが読み込まれて「s.t()」関数が実行されるので「ページビュー数」も1カウントされます。 - 訪問者が次のページに遷移すると、次のページで再び「検索キーワード」に「中古バス」がセットされますが、同じ値が連続してセットされた場合は「検索」はカウントされません。
一方で「ページビュー数」は「s.t()」関数が実行されるたびにカウントされるので、「検索キーワード」のページビュー数は1カウントされます。 - 次に訪問者は検索エンジンに戻り、「バス動画」で検索して再びウェブサイトに来訪しました。
この時「検索キーワード」に「バス動画」というキーワードがセットされるので「検索」が1回カウントされます。
また、「s.t()」関数が実行されるので「ページビュー数」も1PV増加します。
従って、「検索キーワードレポート」で「ページビュー数」と「検索」を指標にセットして比較すると下図のようになります。
「検索」の配分と有効期限
インターネットで何かを探しているときに、違うキーワードや違う検索エンジンで同じウェブサイトに到達することがあります。
このような場合に訪問者がコンバージョンをすると、どの検索キーワードにコンバージョンクレジットが付与されるのでしょうか。
デフォルトでは、コンバージョンクレジットは「元の値(最初)」に付与されることになっており、「訪問」が終了すると期限が切れます。
上図の場合、「くつ」にコンバージョンクレジットが付与されます。
従って、「検索キーワードレポート」に「売上高」「購入点数」「購入回数」指標をセットした場合、以下のようになります。
「配分」と「有効期限」の変更方法
Reports&Analyticsではコンバージョンクレジットの配分方法を各チャネルごとに変更することが可能です。
「管理者」>「レポートスイート」>「設定を変更」>「設定を編集」>「コンバージョン」>「検索方法」で以下の画面に到達します。
「有効期限」は「訪問」が最長です。「有効期限」にイベント(購入・製品表示、買い物かごを開くなど)を設定した場合、そのイベント(例:購入)が発生した場合は、
訪問の途中であっても有効期限が切れます。eVarやcampaignの有効期限とは異なり、訪問を超えて値が保持することは出来ませんのでご注意ください。